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2004年5月

2004年5月29日 (土曜日)

いろいろ短歌(実験室)

hakusyuu0405.jpg
「地下室」をつくったついでに「実験室」もできました。詩歌には縁のなかった私です。童謡「この道」の作詞者で、歌人であり、詩人でもあった北原白秋氏についてあまりにも無知なので、最寄の図書館で、関連本を2冊借りてきました。只今読み進んでおります。読みながら、拙首もここに置くことにしました。結局、短歌はとても無理だった、ということになりそうですが、それでも痕跡は残しておきたいので。なにぶん、覚え書きと銘打ったblogですから。

どうしても許せないですいつまでも薊が飛んで薔薇が咲いても

どうしても許せないですいつまでも梔子(くちなし)の木に薔薇が咲いても(04/06)

天井と壁は煤けて床は濡れ猫は固まり鈴蘭香る

突き刺せば青い返り血浴びそうでやめてよかった月夜の晩に

白い帯首から提げている人に手を挙げた奴どくだみは見た

2004/06-
突風かと思いましたよ あなたの笑顔に後ずさりましたから

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この道&弟よ短歌(地下室)

整理をかねて地下室を作りました。ひんやりとしていて落ち着きます。


*私が初めて作った短歌は、北原白秋 作詞、山田耕筰 作曲、の童謡「この道」からの本歌どりであると、枡野浩一氏より指摘がありました。ふっと口をついて出たフレーズとはいえ、「この道」というあまりにも有名な本歌を、初心者であるにもかかわらず、無謀にも短歌化(?)しようとする試みであることをここにお断りいたします。手持ちの、『日本の名歌』野ばら社、によりますと、“詩は大正十五年八月「赤い鳥」に発表、曲は昭和二年二月に作られた”、と書かれてあります。図書館から借りた、文芸読本『北原白秋』河出書房、横木徳久“近代史のトポロジー”『北原白秋』思潮社、は本日読了しました。これからどうなるのか、それが問題です(2004/06/06)。

本歌:「この道」(北原白秋/作詞・山田耕筰/作曲)
2004/04-05
既TB
このみちはあのひきたみちはれのみちかなしみはいまあのひとはいま

このみちはあのひきたみちはれたみちかなしみはいまあのきみはだれ

このみちはあのひきたみちはれたみちあのきみはだれかなしみはまう

この道はいつか来たとき「工事中」現場も君も消えた悲しみ

この道は君ときた嗚呼ピンぼけの夢を笑顔で聴けた悲しみ

この道はいつかきた道はれた道君きみ誰だれ悲しみエコー

この道はあの日きた道はれの道 祈る誘いをよけた悲しみ

この道はあの日きた道はれた道 空耳かしら悲しいサルサ

未TB
この道はあの日きた道はれの道 だまし絵の君悲しい帯の

この道はあの日きた道はれの道 君を呑みこみ悲しみ吐いた

この道はあの日きた道はれの道 迷子の君にはぐれた悲しみ

2004/06-
この道はあの日きた道はれの道 君はいません悲しみがいる

この道はあの日きた道はれの道 私はいない悲しみがいる

この道はこの日きた道ここの道 二人にしては過ぎた悲しみ

この道はこの日きた道ここの道 白よりもっと白い悲しみ

この道はこの日きた道ここの道あたりさわりのある悲しみの
(一旦止めます06/24)

この道はこの日きた道ここの道 針まといあい連む悲しみ
(今度こそ止めます07/06)

既TB
この道はこの日きた道ここの道 君とハモった悲しみは今
2004/07/25
(往生際の悪いこと!)
と思ったのに、「短歌」で数回、改作を試みるもままならず。
瓶詰めにして、地下室の片隅に置きました(2004/08/15)。

2004/05-06
既TB
弟よおなかの中で生きていた写真がないね悲しむための

弟よ写真があれば悲しもう誕生日兼命日だから

弟よ写真がないから絵を描いた これさえあれば悲しくないよ

弟よ父だけは見たピノキオ似だから父似で ゆえに悲しい

未TB
弟よ声を上げずに天上へ 月見草咲く悲しい日暮れ

2004/06-
私には弟もいたのに たったマイナス十月なので悲しい

弟よ いたことは知っていますマイナス十月は やはり悲しい

弟よいたのは知っていますがマイナス十月は やはり悲しい
(こちらも止めます06/24)

弟よ この世の人になりたくてマイナス十月生きて 悲しい
(こちらも今度こそ07/06)

既TB
弟よマイナスとつき姉でした七歳でした悲しかったよ
2004/07/25
(しつこい!)
などと、自分に向かって叫んだ挙句、エッセイにしました。
弟よ

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2004年5月26日 (水曜日)

短歌とババロア

また、ここのデザインを変えました。といっても、原点に戻しただけです。食べ物、飲み物をデジカメで撮ってアップしたのが出発点でした。緑色を添えると、美味しそうに見えませんか?

生まれて初めて作った57577に始まり、4月、5月と、言葉を探し、組替え、入れ替えしています。うーん、やっぱりよくわかりません。でも、みなさんの詠まれた歌は楽しめます。もちろん、師匠のコメントも面白い。『ダ・ヴィンチ』を読んでから、枡野師でない歌人の作品も読んでいます。

ともかく、6月の終りまでに、ひとつでも固まるといいなあ。ババロア作りのように、すこしでも分量を間違えると液体のまんま、みたいですから短歌って。ま、いってることのピントが外れているのは、初心者+天然ボケゆえお許しを。

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2004年5月24日 (月曜日)

はぐれた話をみっつばかり

・先日、池袋駅構内の地下道で、仲間1人と喋りながら歩いていたら、前方に見えていた、同じ電車に乗る仲間2人を見失いました。携帯で位置確認をしつつ、ホームで無事巡り会いました。

・数年前、立川にある公園での写真撮影会で、私だけ寄り道をしてラベンダーを撮っていたら、次のポイントである滝へ着いたときには、スローシャッターをきる練習は、ほぼ終わっていました。

・20数年前、イランはテヘランで、知人の家から自宅へ戻る途中、方角を間違え、あちらこちらとさまよったあげく、どうにか家へと辿りつきました。どうやって帰ったのか、今となっては謎です。

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2004年5月22日 (土曜日)

短歌

8の字をつま先で描くタンゴ足 鞭に化ければひゅんひゅん笑う(秋野道子)

*笑えない得意分野(?)ばっかりですみません。花に続いてアルゼンチンタンゴダンスです。やっぱり参加したいのでトラックバックを。エイッ。(註:8といっても∞です。クロスしたところが軸足のつま先です。やってみたい方は、適当にウォーミングアップしてから、近くにあるなにかに片手か両手でつかまって、まずは地面で、次に空中で試してみてください。右足からでも、左足からでも。足首の内側を、表にしたり、裏返したりしながら。それでいて、動かす足首は、もう一方の足(軸足)からできるだけ離さないように意識して。あ、膝から下は、力を抜いてぶらぶらさせてくださいね。以上は1人練習のやり方でした。男性のリードでムチのように足がしなうとOKなのです。男性は1人で踊らなくちゃなりません。私の場合、いい感じに脱力するのに、ほぼ2年かかりました)
以下、脱線したまま軌道に戻れない、悲しみ改作です。今のうち、今のうち。

弟よ父だけは見たピノキオ似だから父似で ゆえに悲しい

この道はあの日きた道はれた道 空耳かしら悲しいサルサ

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2004年5月19日 (水曜日)

アザミの今日この頃です

風に舞う綿毛を見て興奮したのは、私だけかなあ。
2月とは別人のようです。
どちらも好きです。

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2004年5月17日 (月曜日)

日本歴史占い

自分はどういうキャラクターか。それは永遠の謎です。でも、短歌を作ってみたりすると、よくもわるくも見えてくる自分はありそうですね。あ、すっかり忘れていました。私、占いマニアです。雑誌は占いコーナーから読み始めます。昨年、某非公開BBSで知り、わが非公開BBSで盛り上がり、ついに本まで手に入れた占いを1つご紹介します。日本歴史占いです。ちなみに私は「卑弥呼」でした。皆さまは誰でしょう。気分転換には悪くないかと。

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2004年5月14日 (金曜日)

ミスティック・リバー

割り切れないことは多いわけです。

まず、下高井戸シネマで見たミスティック・リバーの結末が。まあ、子供のときからの仲良し三人組でも、人生は別々に展開するのだ。そういう、あたりまえといえばあたりまえのことを、アメリカの役者さんたちは迫真の演技で見せてくれました。アメリカ映画を見て、いつも思うことは、心身ともにタフな人たちだなあ、です。

そう、映画を見たあと、屋外のベンチでソフトクリームを食べました。店の男性が「なににしますか?」といったので、「ミックス」と注文したところ、手渡されたのは、バニラと抹茶のミックスでした。バニラとチョコレートじゃなかった。でも、風に吹かれながら、踏切を往来する人たちを眺めながら食べたクリームは美味しかったです。

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2004年5月11日 (火曜日)

キャプテン・ジョン・イングラム

ホームズ物語60編の中に、「海軍条約文書事件」というのがあります。シャーロック・ホームズは、庭のバラを手折って香りを嗅ぎます。そのバラは、オールドローズ、それもモスローズらしいのです。そのモスローズはこれじゃないかと目星をつけて、関西にある種苗店から取り寄せました。けど、この茎を素手で折るのはちょっと。花バサミか、あ、手袋をすれば大丈夫かも。甘い、そして濃厚な香りです。直径4センチくらいの大きさです。1,2

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2004年5月 9日 (日曜日)

カーネーションをプレゼント

今日は「母の日」でした。私はピンクのをもらい、母たちには赤いのを送りました。誰かが好きな花ってわけじゃないので、ずっと花以外のものをプレゼントしてたんですけど、今年は定番に落ち着きました。モスグリーンの紙でラップされた鉢植えに、同じグリーンのメッセージカードを添えて。花を贈るのも、贈られるのも嬉しい私なんですよ、やっぱり。そう、このblogの画像を、アザミからタンポポの綿毛に変えてみました。ふーっと吹くと、クルクル廻りながら飛んでいくのは面白いです。綿毛が耳の中に入ると、聞えなくなるとかいいませんか? 本当?

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2004年5月 7日 (金曜日)

短歌とタンゴと筍と

このところ、すっかり短歌に溺れてます。というのか、blogを読んで廻る習慣がしっかりと身につきました。外出すると、携帯電話でメールを打っているのであろう人々を見るにつけ、短歌を作ってるのじゃないかと思って近づきそうになるほどに(?)短歌熱は続いてます。それなのに、作ってみると、煮詰まり、焦げ付き。それにひきかえ、師匠はじめ、皆さんの歌いっぷりの清々しくも鮮やかなこと♪

さ、きょうもきょうとて、夕餉の準備を始めましょう。昨日のタンゴレッスンで、仲間からもらった、味を付けるだけでいいまでになっている筍を煮ましょう。ご自分で掘って、ヌカとトウガラシを加えてゆがいて持ってきてくださいました。重かったろうなあ。10個以上ありましたもん。木の芽は、西洋長屋の共用庭からいただきました。・・・美味しい!

あ、枡野氏おすすめの『ダ・ヴィンチ』という雑誌を買いました。どれどれ。

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2004年5月 5日 (水曜日)

もとい!

このblogのデザインを、「清流」というスタイルに戻しました。暑い日に「ダンディ」に変えたものの、記事のタイトルが大きすぎるので元に戻しました。ホッ。そういえば、数か月間「産経新聞」を購読していたのに、なんとなく物足りず、5月から「朝日新聞」に戻しました。これまた、ホッ。簡単に変えられるものを時々変更するのは気分転換になります。しかし、定着するかどうかは、しばらく経ってみなければ分かりません。よーく考えてから実行すればいいんでしょうね。やってしまってから考える癖は治りません。ふ~。

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2004年5月 3日 (月曜日)

『ヴァンパイア・ジャンクション』

先日、『ヴァンパイア・ジャンクション』を読了。訳者あとがき、にジャンルとしては、ホラーというより、ダーク・ファンタジーだと書かれてありました。この本は某クラブで古本のオークションが始まる前に、0円の付箋が貼ってあったので、持ち主から直接いただいたものです。ゾクゾクしながら読みました。なんでこういう本が好きなんだろうと思いながら。

ミステリにもいろいろありますけれど、子供のころから読み始めたコナン・ドイルのシャーロック・ホームズ物語、愛好家が集まるクラブに所属してから読んだ研究書の類、パロディ、パスティーシュはもちろん、パトリシア・コーンウェルによる検屍官シリーズ、ロバート・B・パーカーの手になるスペンサー・シリーズなどは、まとまって(?)読み、日本そして欧米のミステリは、有名どころを少しずつ齧りました。割合最近では、創元推理文庫の“シャーロック・ホームズのライヴァルたち”と銘打たれた、ドイルと同時代の作家の探偵もの、珍しいところでは、『クマのプーさん』でお馴染みのA.A.ミルンによる『赤い館の秘密』も読んでみました。“乱歩が選ぶ黄金時代ミステリーBEST10”の8冊目ということになっています。読まずに積んであるのは、なぜか1冊しか読んでいなかったアガサ・クリスティーの『そして誰もいなくなった』、『ゴルフ場殺人事件』です。前者は、あまりにも有名なのに読んでいないため、後者は、訳者が田村隆一氏だからという理由で入手しました。あ、きりがなくなるので本題に戻ります。

S.P.ソムトウという人は、1952年にバンコクで生まれたタイ人で、間を略すと、ケンブリッジ大学で音楽と英語を学んだらしいです。デヴュー作は、本名のソムトウ・バビニアン・スチャリトクル名義で発表した長編『スターシップと俳句』だそうです。日本にも住んでいたことがあるとかで、SFマニアにはファンがいるんですって。ブラック・コメディらしいです。この本は、古書店かどこかで探してみようと思います。

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2004年5月 2日 (日曜日)

映画『ジョゼと虎と魚たち』

昨日、下高井戸シネマで見てきました。田辺聖子原作です。原作は未読ですが、映画は“ブラボー”でした。心の柔軟体操をさせてもらったというか、関西弁に包まれて気持ちをほぐしてもらったというか。けど、若い見物人が多かったなぁ。サガンの小説のタイトル『悲しみよこんにちは』を思い出したりもしました。
ジョゼと虎と魚たち

田辺聖子さんのご本といえば、警句集(?)『苦味を少々』を読みました。「ホーム・ビター・ホーム」という言葉が書かれてあったような。「ビター・スウィート・サンバ」は好きな曲です♪本棚からあふれた本は時々整理するので今手元にはありません。テレビドラマ化された『九時まで待って』は、気に入ったので感想文を書いたら、朝日新聞の「はがき通信」に掲載されましたっけ。蜜子役は田中裕子さんでした。「私には肩の力が抜けていくような妙薬になった」と結んであります。タイトルは担当者の手になるもので「不思議な世界に酔った」となってます。酔う・・・ええ、お酒は大好きです。かれこれ15年前のことです。

そうそう、以前手に入れて本棚に置いてあった、時実新子さんの川柳をおさめた『有夫恋』の解説も書いておられます。買ったときは、あまりにも生々しくて、恐いようで未読の句集でした。今読むと、少しは分かるんだなぁ、これが。いい年ごろになったかも。あ、短歌もこしらえなくっちゃ。

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