『ヴァンパイア・ジャンクション』
先日、『ヴァンパイア・ジャンクション』を読了。訳者あとがき、にジャンルとしては、ホラーというより、ダーク・ファンタジーだと書かれてありました。この本は某クラブで古本のオークションが始まる前に、0円の付箋が貼ってあったので、持ち主から直接いただいたものです。ゾクゾクしながら読みました。なんでこういう本が好きなんだろうと思いながら。
ミステリにもいろいろありますけれど、子供のころから読み始めたコナン・ドイルのシャーロック・ホームズ物語、愛好家が集まるクラブに所属してから読んだ研究書の類、パロディ、パスティーシュはもちろん、パトリシア・コーンウェルによる検屍官シリーズ、ロバート・B・パーカーの手になるスペンサー・シリーズなどは、まとまって(?)読み、日本そして欧米のミステリは、有名どころを少しずつ齧りました。割合最近では、創元推理文庫の“シャーロック・ホームズのライヴァルたち”と銘打たれた、ドイルと同時代の作家の探偵もの、珍しいところでは、『クマのプーさん』でお馴染みのA.A.ミルンによる『赤い館の秘密』も読んでみました。“乱歩が選ぶ黄金時代ミステリーBEST10”の8冊目ということになっています。読まずに積んであるのは、なぜか1冊しか読んでいなかったアガサ・クリスティーの『そして誰もいなくなった』、『ゴルフ場殺人事件』です。前者は、あまりにも有名なのに読んでいないため、後者は、訳者が田村隆一氏だからという理由で入手しました。あ、きりがなくなるので本題に戻ります。
S.P.ソムトウという人は、1952年にバンコクで生まれたタイ人で、間を略すと、ケンブリッジ大学で音楽と英語を学んだらしいです。デヴュー作は、本名のソムトウ・バビニアン・スチャリトクル名義で発表した長編『スターシップと俳句』だそうです。日本にも住んでいたことがあるとかで、SFマニアにはファンがいるんですって。ブラック・コメディらしいです。この本は、古書店かどこかで探してみようと思います。
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