« 石狩の浜 | トップページ | アルゼンチン・タンゴ熱 »

2004年9月21日 (火曜日)

向田ドラマと「MASK DE 41」

向田邦子原作のドラマシリーズ、BS思い出館『蛇蠍のごとく』を1、2、3と見ました。出演者は、小林桂樹、加藤治子、池上季実子、津川雅彦、加賀まりこ、小林薫。同世代の小林薫さんの若いこと!20年前くらいのドラマですから、当たり前か・・・。役回りは、父、母、娘、娘の愛人、愛人の妻、娘の恋人、といったところでしょうか。

昔かたぎの父親(小林桂樹)と、娘と同棲している妻子持ちの男(津川雅彦)との間に、あるいは、母親(加藤治子)と、娘の同棲相手の妻(加賀まりこ)との間に交わされる会話に注目しました。どう考えても仲良くはなれそうにないシチュエーションであるにもかかわらず、憎しみ合うどころか、心を通い合わせるんですよ。自分の立場から、相手の立場を思いやる余裕とか、愛とかがあるわけです。それでいて、自分の主張はきちんとできているのです。トマトはトマトの香りが、きうりにはきうりの匂いが、ちゃんとあるのです。それでいて、そこは人のことですから、蛇になったり、蠍にもなったり。無味無臭だったり、カッコよかったりすることとは反対側にある、人間らしい、カッコ悪い愛情の素晴らしさを思い出しました。昭和一桁生まれの原作者による、かれこれ20年前のドラマだから、といってしまえばそれまでですが。

と思っていたら、ドラマの最終回が放送された9月18日、土曜日の朝日新聞、夕刊の文化・芸能欄に、『僕らの世代の父』描く、「MASK DE 41」の村本天志監督、という見出しがあり、監督のコメントには、「向田邦子さんのホームドラマへのオマージュです」とありました。オマージュって、敬意あるいは賛辞ですよね。うーむ。

|

« 石狩の浜 | トップページ | アルゼンチン・タンゴ熱 »

映画・テレビ」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/12630/1488598

この記事へのトラックバック一覧です: 向田ドラマと「MASK DE 41」:

« 石狩の浜 | トップページ | アルゼンチン・タンゴ熱 »