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2004年10月29日 (金曜日)

珈琲時光2

月曜日に、吉祥寺にあるバウハウスという映画館で『珈琲時光』を見ました。今まで入った中で一番小さな映画館でした。いくつかの映画が小さな部屋で同時に放映されていました。多摩センターのカリヨン館(?)もたしかそうでした。調布パルコにあるのも同様じゃなかったかしらん。

映画は、ともかく淡々と、あくまで淡々と進行しました。そうですね、これが21世紀の『東京物語』だとすれば、一種メルヘンかなと思うような、それはそれは静かな物語でした。主人公たちの喜怒哀楽は、とても微かに、穏やかといえば穏やかに表現されていました。神保町付近は、時代を遡ったような佇まいがクローズアップされていました。えー、なくなった京都の市電だとか、下高井戸と三軒茶屋の間を往復する東急世田谷線は好きですが、映画では、JR山手線、都電荒川線、上信電鉄等、登場していましたね。珈琲の香りに満ちた、というよりも、あわただしい日常を過ごしている人たちへの珈琲ブレーク。そんな意味のタイトルだったのかなあ。日本と台湾を往復する監督からのメッセージに心を傾けてみた、東京に住んでいる日本人の私でした。

帰り道、日高屋の中華そばを食べました。290円でした。懐かしい味がしました。

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