雑感
短歌は約31文字。タンゴは約3分間。どちらも、自然に始まるのでなく、人の意志でもって、白紙に鉛筆を走らせたり、ダンスシューズで一歩を踏み出したりします。そして、いつまでも続けるわけにはいかないので、意図して終わらせます。全体を見ながら、最高だと思う語尾を記したり、音楽の終わりを予測して最後のポーズを決めたり。
だがしかし、人生そのものは人の思いとうらはらです。なにしろ、物心ついてみれば自分は生きていて、ともかく、いろいろと経験しなきゃなりません。終盤に入ると、自分のいなくなった世界を想像しつつ、去りようを考えます。もちろん、そんなことを思う間もなく、ある日突然、命の灯が消えたり、不治の病を得たりもします。
どうにもならないことはならないのだから、やれることをやりながら、できれば楽しみたいものです。なんていいながら、風の強い日に薔薇を撮るのに、思わず指で固定してしまいました。左の方が自然で素敵ですね。いけないいけない。
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コメント
左のほうが、オンリーワンですよね。そのひとつの時間そこにいた、このひとりの自分が見た薔薇と空気の混在。でも左のほうを堂々とlこれが私と提示するのは、なかなか修行が必要で・・・。
だけど、さすがにこのごろは左で押し通すことも多くなって、あ、これでいいのかな・・って。
投稿: なのか | 2005年5月23日 (月曜日) 午後 02時55分
一応、ピントを合わせようとしたものは、風がおさまるのを待つか、何かで固定するかしないと、何を撮ろうとしたか分からない画像になります。そのメリハリのなさが嫌いじゃないもんですから。気分は右左右に揺れます。
投稿: あきの | 2005年5月23日 (月曜日) 午後 04時05分