いちご摘み その2
匂い
いい匂い 百合の芯まで顔寄せて黄色い鼻に気づいていない
桜
湯浴みする桜の花のふうわりとほどけだしてく静かな時間
傾
傾いた二段ベッドに放られた外は荒海むこうは伊予よ
指
霜に焼けグローブみたいだったのに今では指輪まわるほどです
先生
受け取れば「青い服の」と吾(あ)を指した先生の文(ふみ) 代筆による
握りし
握りしめてた紙テープ離してもまだ鳴っている「蛍の光」
琵琶湖
琵琶湖にて泳ぎほうける夏の日は祖父の率いるイベントだった
ナイフ
雲間からナイフのように放射する薄日手折って封を切りたい
フィッシャーマン
日に焼けたフィッシャーマンの心地して繕っている網タイツ 海
川
悲しくて小石川面(かわも)へ飛ばしたら水を切ってるスキップしてる
いちご摘みへの投稿作品です
昨日、約2分の1の大掃除を終了。
今日は踊り納めとなります。
お、トリオ・ロス・ファンダンゴスのHPがリニューアルオープンしてますよ♪
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コメント
最近すっきりとしたいい歌が多いですね。
イメージがよく浮かびます。
何か新たに会得されたのでしょうか?
特に「ナイフ」は言葉の密度も高くて
短時間にできた作品とは思えません。
秘訣があったら教えてください。
投稿: のぼ | 2005年12月23日 (金曜日) 午前 10時46分
お、ばれてますね。
飯田橋のお堀に浮かぶカフェで実際に見た風景を、
「ケータイ短歌」の「動」に向けて投稿しました。
その没短歌に登場する一語が「ナイフ」でした。
なので、「ナイフ」に反応してアレンジしたのですよ。
投稿: あきの | 2005年12月23日 (金曜日) 午後 12時00分
いちご摘むのに過去の作品をアレンジしたり、そのまま出したりはありがちです。
わたしもよくやります。
いちご摘みというよりも最近の作品といったほうがよかったみたいですね。
何かいままでと違うような感じがします。
ご自身はお気づきでしょうか?
そして心あたりはありますか?
投稿: のぼ | 2005年12月23日 (金曜日) 午後 12時50分
へ?そうですか?ありがとうございます。
とくにこれといった自覚症状はありません。
「いちご摘み」の皆さんの短歌を楽しませて
いただいて、影響を受けているかもしれません。
あとは、そうですね、明るい絶望というか、
いい加減に、力が抜けてきたせいかも。
またまた、お答えになってませんね。
それよりも、かっぱさんとのぼさんとの、
深夜における短歌の応酬、
面白かったですよ。
投稿: あきの | 2005年12月23日 (金曜日) 午後 02時09分
はっきりとした自覚症状はないようですが・・・
「ナイフ」も「小石」もイメージをはっきりと描くことができますね。
枡野さんのところなどで勉強されていることの成果ではないでしょうか。
昨晩のいちご摘みは、かっぱさんに相手をしてもらって楽しかったです。
よろしかったら今度はあきのさんもお相手してくださいな。
投稿: のぼ | 2005年12月23日 (金曜日) 午後 05時15分
ええ、たしかに、エッジの甘い言葉の嫌いな
枡野氏のおかげかもしれません。
厳しい師匠ですから。
うーむ、最近では早寝早起きなので、
なかなか巡り会えませんね。
でも、チャンスは狙ってます。
投稿: あきの | 2005年12月23日 (金曜日) 午後 05時53分