2006年1月
2006年1月29日 (日曜日)
2006年1月27日 (金曜日)
いちご摘み その7
闇
まぶしさと闇のあわいに横たわる逢魔が時は保護色でいる
片
ポケットに片道切符だけを入れ会いにいきたい人のいたころ
胸
やわらかな胸に真紅の刺し傷の小鳩の震え間もなく止まる
回
花嫁として立ちつくす隣には座布団回す花婿の芸
二
花屋にて大鉢に水みちていて透きとおってる二匹のメダカ
絵
鉄線の花をデッサンした絵には青にわずかな赤まぜてみる
不気味な
漂白を重ねたすえに辿りつく不気味なまでの白いひととき
重
体重をかけてしゃがめばリヤカーは田んぼのきわにようやく止まる
きざむ
微塵にもピーマンだとは悟れないくらい刻めばいいのだろうか
人形
こわれても祖父にもらったセルロイド製人形のミルちゃんといる
いちご摘みへの投稿作品です
2006年1月24日 (火曜日)
2006年1月22日 (日曜日)
2006年1月18日 (水曜日)
いちご摘み その6
見透かす
この嘘を見透かせるのは食卓の畳鰯(いわし)の瞳だけです
三
三つ葉やら蕗の薹(とう)やら多羅の芽を小皿に盛れば春も近くて
像
金次郎像背景に師の膝にいて横目した別れの写真
鉛筆
鉛筆を寸の詰まった丈にしか削れなかった面長の我
五
風薫る五月だからと名づけられ君(くん)と呼ばれていた妹よ
時
かみさんは第九歌っているころとドライバーいうタクシーのとき
含
その杖の名に含まれる松葉茶を嗜んでいた宮沢賢治
ゆびさき
サービスの茹で卵むくむき方にさえそれぞれのゆびさき光る
触
目で触れた母の頬には幾筋も涙があったあたたかかった
黙
本当にカミキリムシは紙を切り髪も噛み切る昼の沈黙
いちご摘みへの投稿作品です
2006年1月17日 (火曜日)
1月16日
昨日は、わたくし的「世田谷ポロ市」を堪能してまいりました。
画像以外には、金物屋さんというんでしょうか、
職人さんが買い求められるような、
包丁、はさみの類が並んでいるお店もありました。
あ、そうそう、とんぼ玉のお店もありましたけれど、
なのかさんの作品のようにチャーミングなものは、
ひとつとして置かれてませんでした。
ボリュームたっぷりのあげかま、山形県産のセリ、
などを買いこみ、カラシを塗りすぎた玉こんにゃくを
咳き込みながら食べ終え、東急世田谷線にて、
下高井戸へと向かったのです。
2006年1月15日 (日曜日)
白い
「折り句」し・ろ・い・ゆ・き
歌を取り上げていただけて嬉しいです。
でも、私の5・7・5・7・7は、短歌なのか......。
そして、5・7・5の川柳はといえば......。
こちらです。
さてと、ご近所のタクシー会社さんが、例年、餅つき大会を開催しては、つきたてのお餅や、お酒などを振舞ってくれていたのに、昨年末、今年初めと、二度もお流れになりました。いろいろと事情がありそうなので、いたし方ありません。
子供たちが小さかったころなど、ついているところをポラロイドカメラで写すサービスまでしてくれていたんですよ。その写真を眺めつつ、がっかりしていたら、今朝のNHK総合で、世田谷ボロ市での餅つき風景が映し出されました。『小さな旅』です。毎年、12月と1月の15、16日に開かれるそうです。今日は無理そうなので、明日どうにかしたいなぁ。
世田谷ボロ市
2006年1月13日 (金曜日)
おぉ、もりそば♪
ひさかたぶりに、アルバム風景編に、
深大寺をアップしました。
もりそばは撮りませんでしたが、
それはもう、おいしゅうございましたよ。
あ、昨日は池袋にて、
アルゼンチンタンゴを踊り初めました。
ここちよい筋肉痛を味わっております。
2006年1月10日 (火曜日)
いちご摘み その5
言
霜枯れの庭に小さく揺れている日だまりのよう 君のひとこと
青
こんなにも青いのかしら天上は 英名を知り朝顔を見る
眠
眠りから覚めない人の魂が本を抜け出す夕闇である
猫
猫年は何故いつまでも来ないのと問いかけてくる瞳した猫
姫
花束にあしらわれてる姫林檎ここへ置くから弓を引いてよ
吸
おでんなら竹輪麩がいい 鍋にあるものみなすべて吸いこんでいる
樺太
帽子には耳あてのある軍服の父は捕虜にて樺太を去る
舞台
袖にいる 舞台にスピンする人の汗きらきらと円をえがいて
飛
新聞紙つばさに見たて飛んでみた ちゃぶ台からの落下ではある
悲しみ
悲しみというしみのあるハンカチは洗わないまま取っておきたい
いちご摘みへの投稿作品です
歌いながら
もうはや10日なんですね。
年末年始と落ち着かない日々でした。
ようやく普段のリズムを取り戻せそうです。
それでも、短歌のようなものを詠んでいられるのは、
心優しい仲間に支えられているからでせう。
今年も、へたくそですけれど、詠み続けられますように。
そして、たくさんのいい歌に巡り会えますように。
観覧車です。
2006年1月 6日 (金曜日)
さよなら古畑任三郎
古畑任三郎 ファイナル
ご覧になった方はおられますか?
残念ながら第1夜は見逃しましたが、
2、3は、きちんと楽しみました。
中でも2は、イチローを見たいという
ミーハー気分を満喫させてくれるものでした。
いやぁ、これなら今年も生きていけると思うくらい、
目の保養、耳の保養をさせていただきました。
あ、もちろん、田村正和氏、おなじみのレギュラー陣、
ベテランの脇役陣、脚本の三谷幸喜氏あっての
ことではありますけれど。
2006年1月 2日 (月曜日)
いちご摘み その4
水音
王子には成れなかったかあの蛙 世をはかなんだ遠い水音
カーテン
妹とカーテンの布ねじらせて身にまきつける冬の縁側
掻
本日は手にも足にも水掻きが現れたので川へ行きます
なじむ
誤りを指摘されても馴染んでる「汚名挽回」 もとい「返上」
頭
頭ではマイナスかけるマイナスはプラスになると信じています
響
言の葉を歌いあげては響かせる人それぞれの魂を聴く
置
おたがいに返したくなる思いなど一年置いて又の賀状に
量
シーソーを漕ぐとき多分わたしたち量りあってはいるんだろうね
まつさおな
まっさおな鳥が見たくて目を閉じる 死角に入らないようそっと
楚
床の間に活けこまれてる水仙は楚々と凛々しい香りを放つ
いちご摘みへの投稿作品です
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