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2006年1月18日 (水曜日)

いちご摘み その6

見透かす
この嘘を見透かせるのは食卓の畳鰯(いわし)の瞳だけです


三つ葉やら蕗の薹(とう)やら多羅の芽を小皿に盛れば春も近くて


金次郎像背景に師の膝にいて横目した別れの写真

鉛筆
鉛筆を寸の詰まった丈にしか削れなかった面長の我


風薫る五月だからと名づけられ君(くん)と呼ばれていた妹よ


かみさんは第九歌っているころとドライバーいうタクシーのとき


その杖の名に含まれる松葉茶を嗜んでいた宮沢賢治

ゆびさき
サービスの茹で卵むくむき方にさえそれぞれのゆびさき光る


目で触れた母の頬には幾筋も涙があったあたたかかった


本当にカミキリムシは紙を切り髪も噛み切る昼の沈黙

いちご摘みへの投稿作品です

kumo6

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