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2006年1月10日 (火曜日)

いちご摘み その5


霜枯れの庭に小さく揺れている日だまりのよう 君のひとこと


こんなにも青いのかしら天上は 英名を知り朝顔を見る


眠りから覚めない人の魂が本を抜け出す夕闇である


猫年は何故いつまでも来ないのと問いかけてくる瞳した猫


花束にあしらわれてる姫林檎ここへ置くから弓を引いてよ


おでんなら竹輪麩がいい 鍋にあるものみなすべて吸いこんでいる

樺太
帽子には耳あてのある軍服の父は捕虜にて樺太を去る

舞台
袖にいる 舞台にスピンする人の汗きらきらと円をえがいて


新聞紙つばさに見たて飛んでみた ちゃぶ台からの落下ではある

悲しみ
悲しみというしみのあるハンカチは洗わないまま取っておきたい

いちご摘みへの投稿作品です

kumo4

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