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2006年1月27日 (金曜日)

いちご摘み その7


まぶしさと闇のあわいに横たわる逢魔が時は保護色でいる


ポケットに片道切符だけを入れ会いにいきたい人のいたころ


やわらかな胸に真紅の刺し傷の小鳩の震え間もなく止まる


花嫁として立ちつくす隣には座布団回す花婿の芸


花屋にて大鉢に水みちていて透きとおってる二匹のメダカ


鉄線の花をデッサンした絵には青にわずかな赤まぜてみる

不気味な
漂白を重ねたすえに辿りつく不気味なまでの白いひととき


体重をかけてしゃがめばリヤカーは田んぼのきわにようやく止まる

きざむ
微塵にもピーマンだとは悟れないくらい刻めばいいのだろうか

人形
こわれても祖父にもらったセルロイド製人形のミルちゃんといる

いちご摘みへの投稿作品です

kumo7

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