ヴェニスの商人
の公式サイトです。
先週、観たんですよね、下高井戸シネマで。
水音から始まる、迫力満点の映画でした。
余韻がまだ残っているらしく、
「いちご摘み」に詠んじゃいました。
乙女・八十路・道
乙女座の父八十路にて夜道なら送ってゆくと我に言い切る
幼
幼稚園まで送ってはきたものの妹の手は離れないまま
土
ひもじさに大根盗み触れたのは温い土だと吉川英治
なす
茄子紺の帯すっきりと貝にして後ろへ回す鏡の我も
つられ
あくびする人につられてあくびする車内を照らす午後の御日様
還
引力は働いていて私へのチャイはカップに還らなかった
一
写真機という鋏なら一瞬で四角い空を手に入れられる
み(ん)な
ヴェニスにてみな欺いた男装の人の救った商人の業
空
空色は男の子色でしたから似合わないのにピンク着ました
味
かぼちゃにはかぼちゃの甘味あることにようやく気づく連れ合いである
ややさんのいちご摘みへの投稿作品です
考えてみれば、東京に住んでいるのは私とゆみさん。
かっぱさんは北海道。のぼさん、ややさん、なのかさん、
新井蜜さんは関西の方々なんですよね。
インターネットっていうのは凄いです。
そして、昨日はお二方、今日はお一方が他界され、
お通夜や告別式に足を運んでいる相方を待ちつつ、
短歌にご縁のできた不思議を思う、
冷たい雨の落ちてくる東京でございます。
只今、歌集と併行して、短編集、連城三紀彦『戻り川心中』
を読んでおります。「戻り川心中」には、短歌が登場します。
朝日新聞掲載の、穂村弘さんによる記事で知り、入手しました。
首
モジリアニえがくところの女性像おもいだすとかいわれた首よ
屈
屈めないほど締め付けるコルセット 鯨の骨で出来ていたころ
褐色
褐色の肌の行き交うテヘランで牛乳を買う黄色い私
日野原
日暮れまで遊び呆けた野原には青大将でなく人が棲む
みな
始まりと終わりの日付そして姓みなそれぞれに合祀される碑
猫
しなやかな猫バスのあの停まりかた思い出させる伸びをした猫
口
母をして口から先に産まれたと言わせるほどにお喋りだった
日
春の日に落ちてくるから顔上げる か細く淡い温かい雨
遊
幾度でも引き算しては原っぱを心の中に遊ばせておけ
蘭
ドレスこそお下がりであれ花嫁の手に大粒の胡蝶蘭咲く
ややさんのいちご摘みへの投稿作品です
いろいろです。
「番外編」を聴いてみました。面白かったです。
特に、男子と女子チームに分かれて、
ピックアップされた短歌をほめたり、
けなしたりするコーナーは最高でした。
男女二人ずつの歌人の個性が、
声だけなので一層鮮やかに感じられました。
あ、脇川飛鳥さんによる、拙作の朗読も聴けましたよ。
うれしいです♪ただ、ん?そんな風に読まれたのかという
驚きはあります。短歌っていうのは、作者の身体を離れると、
一人歩きし始めるんですね。
昨日の「ケータイ短歌」は、ラジオ放送でなく、
HP上のみの特別企画でした。
本日は、身内の野暮用に明け暮れ、
冷たい風の吹き荒れる渋谷、新宿を
漂い、只今ようやく読んで見たら、
ゴールよりバトンタッチの瞬間が面白かった対抗リレー
というのを脇川飛鳥さんという歌人が
拾ってくださってますね。うれしいなぁ。
明日にでも、特別企画「ケータイ短歌・番外編」を
楽しむことといたしましょう。
一昨日、例によって下高井戸シネマにて、
架空の名探偵シャーロック・ホームズが活躍
していたころのヴィクトリア朝ロンドンの作家、
オスカー・ワイルドの『ウィンダミア卿夫人の扇』
を映画化した、理想の女を観ました。
貴族階級の、浮世離れした、避暑地での生活に
つかの間ひたれましたし、手袋とか、帽子とか、贅を
尽くした小物にも時代が現れていて楽しめました。
印象的な台詞としては、人は愛を語るけれども、
誰も愛を見たことがない、とかいうのがありましたね。
でも、たまには愛が見えたりするのだといいたい
映画のようです。
なにはあともあれ、ヘレン・ハント演じる
ステラ・アーリンの凛々しいこと。
惚れ惚れしました。
君
蝶タイの君がロビーを横切ればボーイさんかと声かけられる
20キロ
五里霧中 20キロとは何故かしら同じ距離には思えずにいる
乳
ガラス越しガーゼの服にくるまれたケーキは無垢な乳飲み子のよう
母・照・エビ
エビネラン照らす木漏れ日たどったら祖父母らのいる天国に着く
編・毛糸
編みぐせの付いた毛糸を湯のしする叔母は真剣そのものだった
骸
骸とは音の似ている無患子の実は羽子板に突かれるさだめ
(無患子=むくろじ)
小説
探偵の心に心重ねては星追いかける小説の中
丈・妹
転校のたびに背丈のせいだろう姉妹は取り違えられ
雪
にょきにょきと買い物袋はみだした独活を見あげるような雪道
抱
ひとえだのローズマリーと握手して森の匂いに抱かれています
ややさんのいちご摘みへの投稿作品です
ケータイ短歌にて、斉藤斎藤さんに掬っていただいたのは、
こちらです。一度だけ、専修大学でお見かけした歌人です。
こちらに記事があります。なにしろ、ありがたいことです♪
でもって、川柳はいつものとおり全滅でありますよ。
共感を呼びそうにもない川柳ですが、BBSにアップしております。
毎度、静かに静かに供養してます。は! のぼさんからコメントが。
そうなのです。川柳に、意地悪度の高さが現れてしまって......
あ、その前には、新宿の伊勢丹にて買い物をしておりました。
蜜蜂と芋虫付きのチョコレートを手に入れ、
スープカレーとラム肉も購入しました。
しばらくは、スープカレー作りに懲りそうです。
2006年も、早2月です。今日は節分です。
福は内、ふくはーうち♪恵方巻きは、美味しいです。
明日あたり、バレンタインのチョコレートを物色しようかな、
なんて思っているところです。身内へのチョコですけどね。
さて、大沢在昌『新宿鮫』を読了しました。面白かったです。
なので、『アルバイト探偵』、『感傷の街角』、『バスカヴィル家の犬』
を入手しました。バスカは、子どものころからのファンである
シャーロック・ホームズシリーズの一つで、
こちらにあるように、いくつもの翻訳があります。
ま、大沢氏によるホームズもの(子供向けの翻案らしいです)は
お預けにして、短編集『感傷の街角』を読み進むといたしましょう。
えー、大極宮では、極の方のみ未読の作家です。
「立ち読み」にて、それぞれの作品の一部が読めますね。うーーむ。
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