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2006年2月14日 (火曜日)

いちご摘み その9


モジリアニえがくところの女性像おもいだすとかいわれた首よ


屈めないほど締め付けるコルセット 鯨の骨で出来ていたころ

褐色
褐色の肌の行き交うテヘランで牛乳を買う黄色い私

日野原
日暮れまで遊び呆けた野原には青大将でなく人が棲む

みな
始まりと終わりの日付そして姓みなそれぞれに合祀される碑


しなやかな猫バスのあの停まりかた思い出させる伸びをした猫


母をして口から先に産まれたと言わせるほどにお喋りだった


春の日に落ちてくるから顔上げる か細く淡い温かい雨


幾度でも引き算しては原っぱを心の中に遊ばせておけ


ドレスこそお下がりであれ花嫁の手に大粒の胡蝶蘭咲く

ややさんのいちご摘みへの投稿作品です

kumo10

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