いちご摘み その11
瓜
まな板のカボチャからする涼しげな瓜の香りに手を止めている
芯
船上で芯だけになる紙テープ海へ放れば港は遠い
凝
家族みなB型であり凝り性は思い思いの方へ散らばる
おかず
おかずよりご飯が好きで飯粒を糊の代わりにしたこともある
ゆふ
灰色の街のガードの下にいて轟音を聴く越してきた夕
忘
賀状のみ忘れず交わす仲だった友すぐそばに越してきた春
魚
香ばしい魚の焼ける匂いしてその向こうには夕焼けの空
うなぎ
風邪引きの母へ鰻の茶碗蒸さめないうちに届けた祖母よ
旅
旅先の嘘から誠こぼれだし誠の花のそのいじらしさ
英語
愛称はメグと英語で呼ばれてる友の名前を羨んだころ
ややさんのいちご摘みへの投稿作品です
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