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2006年4月

2006年4月30日 (日曜日)

Photo 短歌 「うそ」

Sora2_2

こんなにも本気で嘘をついている自分のことがますます好きだ

リニューアルされた「土曜の夜はケータイ短歌」の新企画、
Photo 短歌に初めて応募してみました。
只今、番組HPに掲載していただいてます。
うれしいです♪

☆「これいいねえ賞」をいただきました。ありがたいです。

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2006年4月28日 (金曜日)

今週は

買いたてのプリンタが壊れたり、
『ある子供』を観たり、
「がり」を作ったり、
タンゴダンスを踊ったりしました。
Suzuran_003

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070:章(秋野道子)

同意書に逆立ちをした印章は色鮮やかに手術待ちかね

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069:カフェ(秋野道子)

レコード屋ドーコレなどと記されたドラマのカフェの匂いを嗅いだ

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068:報(秋野道子)

鈴蘭を活けた花瓶の水でさえ死につながるという情報だ

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067:事務(秋野道子)

膿むような親切よりも事務的に扱われたいくらいの湿度

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066:ふたり(秋野道子)

親ふたり妹ふたり子もふたり思いの丈を伸び縮みさせ

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2006年4月24日 (月曜日)

065:鳴(秋野道子)

上身だけ雨に降られるプールにて光るジグザグそして雷鳴

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064:百合(秋野道子)

茶碗蒸し百合根の甘みなつかしく探しあぐねる東京の市

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063:オペラ(秋野道子)

オペラとて横隔膜をふくらませ大気ふるわす小柄なわが娘

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062:竹(秋野道子)

竹輪麩は鍋にあるものみなすべて吸い込んでいる名演技者だ

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061:注射(秋野道子)

泣きじゃくり予防注射の列にいる息子は幾度ずらかったろう

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060:韓(秋野道子)

豚肉は禁忌の国で韓国のチョウさん宛てに電話して買う

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2006年4月23日 (日曜日)

コメントいただきました

「枡野浩一のかんたん短歌blog」の今月のお題は「失恋論」です。
角川学芸出版から出ている『失恋論』の作者であり、
週間朝日4/28号、週間図書館の記事にも登場された
切通理作さんのブログ、
失恋論短歌から その4
にて、私の一首も拾っていただき、コメントまで頂戴しました。

背格好だけ似た人に面影を重ねてぶれた 夢をみていた(秋野道子)


よくある話だけど「ぶれた」というところがほんの少し好きです。

切通さん、ありがとうございます。

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ボツ♪

『違い』
縦横に 勝る妹 姉にされ

『足』
足りなめの 量も旨さを 引き立てる

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2006年4月21日 (金曜日)

059:くちびる(秋野道子)

朱の色の金魚くわえたくちびるの妹に眼をそむけられてる

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058:抵抗(秋野道子)

幼稚園まで送ってはきたものの妹による抵抗の赤

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057:鏡(秋野道子)

夜景より車窓鏡に隣人を盗み見ている旅人である

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056:とおせんぼ(秋野道子)

とおりゃんせ鳴る歩道には背の高い白い車がとおせんぼする

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055:頬(秋野道子)

眼に触れる母の頬には幾筋も涙があった夏はあれきり

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054:虫(秋野道子)

セーターのくっつき虫をはがすとき糸や毛玉も寄り添っていた

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塩豚

豚の塊肉の保存方法といえば、ゆで豚、焼き豚、冷凍する、
くらいでした。ところが、図書館で読んだ「クロワッサン」
4月25日号
の記事で「塩豚」を知り、早速ためしてみました。
メモしたわけではないので大雑把ですが。
えー、再び図書館へ出向きコピーをとってきました。
冬木れいさんという料理研究家の大きな竈というサイトも
発見しました。

材料
・豚ロースの塊肉 1キロ
・塩         大匙1

作り方
(ロースでなくばら肉でも、もちろんOKです)
塩をすり込んだ肉を、30分ほど置き、
90~100度の低温で、
70~80分
オーブンで焼き粗熱が取れたら
ラップにくるんで冷蔵庫で一日冷やす。
冷蔵庫で一週間ほど保存できる。

これだけです。電気オーブンの中段で、
量を半分にして、45分間焼きました。
中は生なので、下ごしらえした状態です。
でも、冷凍して解凍するよりも、調理した
ときの風味が柔らかく、滋味があるような
気がします。
茹でたり、蒸したり、焼いたりして楽しめますよ。

検索してみると、塩をしただけで冷蔵するのを
塩豚という例が多いので、上記のは、
さらに保存期間を伸ばすのに火を通す方法
なのかもしれません。
調理時間も短縮できますしね。是非おためしあれ。

「塩豚」さえあればこわいものなし!?

にも、強くうなずくわたくしでした。

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2006年4月19日 (水曜日)

053:ブログ(秋野道子)

根腐れをさせないように水遣りはほどほどにするブログの手入れ

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052:舞(秋野道子)

君回るせつな宙にはきらきらと汗の首輪も舞っていました

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051:しずく(秋野道子)

好物のメロンのしずく小匙にて運ばれていく病む人の口

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050:萌(秋野道子)

萌黄色した半袖のセーターを母に選べばはつなつの街

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2006年4月16日 (日曜日)

ボツ♪

『湯』
・脱ぎ捨てた服も恥かく水の風呂

Hananira_007


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午後

ゆううつな午後の光が斜めから射す桜狩るシャッターの音

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2006年4月15日 (土曜日)

049:戦争(秋野道子)

闇酒をカーテン閉ざし酌みかわす灯火管制強いる戦争

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048:アイドル(秋野道子)

アイドルがスティックかざしシャウトする面影たどる弔いの記事

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047:辞書(秋野道子)

めくってもめくってもない英単語 辞書の背中に独和と書かれ

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046:凍(秋野道子)

にょきにょきと買い物袋はみだした独活を見上げる凍てついた道

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045:コピー(秋野道子)

コンビニのコピー機だもの割り込みもさせてくれない人に呪いを

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044:飛(秋野道子)

きょうつけをして飛ぶ鳥の真似をする紡錘形のあのひとときを

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043:曲線(秋野道子)

曲線に囲まれている面積の求め方など知らない桜

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042:豆(秋野道子)

あのころはコーヒー豆の洗礼を受けて飛び乗る市電があった

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2006年4月13日 (木曜日)

041:こだま(秋野道子)

もののけに従っている からからと回る頭の白いこだまに

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040:道(秋野道子)

この道に帽子屋はあり魚屋も銀行もある君だけいない

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039:乙女(秋野道子)

鍵盤を折ってしまったオルゴール「乙女の祈り」もう聴こえない

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038:灯(秋野道子)

羽根のある裸電球それぞれに集まっている灯だ飛べ

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037:花びら(秋野道子)

ちぎっては黄や橙の花びらをグリーンサラダに散らす食卓

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036:組(秋野道子)

妹と組んだ連弾たゆみなく規則正しくずれ続けてる

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035:株(秋野道子)

切り株の上でうとうとしてました ようこそ会いたかったよ君に

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034:シャンプー(秋野道子)

シャンプーの終わったあとの濡れ猫はあっけらかんと痩せ細ってる

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2006年4月11日 (火曜日)

033:鍵(秋野道子)

手書きした鍵盤の上たどたどと右手でなぞる義父の広い背

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032:上海(秋野道子)

小説のたとえば『処方箋』にある上海蟹の卵を思う

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031:寂(秋野道子)

失恋を水辺の街の片隅の寂れたダンス教室に置く

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そうですかその失恋の色をしたゼリー菓子なら食べましたとも

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030:政治(秋野道子)

懐かしいあのだみ声の政治家を神楽坂へと通わせた恋

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2006年4月 9日 (日曜日)

029:草(秋野道子)

泥棒に「馬鹿野郎」とは楚々とした祖母らしからぬ語り草です

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028:おたく(秋野道子)

わが母はその姑に「おたくではいかがでした」と問うたと悔やむ

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027:嘘(秋野道子)

シーソーを漕ぎつつ多分わたしたち嘘はつけない春の公園

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4月9日(日)

4月9日(日)です。

ココログの具合が、やっぱり変です。
並べ替えをしたのに反映されません。
ま、そのうち落ち着くことでしょう。
(お、この記事をアップしたらOKでした)

短歌はですね、川柳や散文とこんがらがりながら、
わけのわからないものになってきました。
元々そうだったといえばそうなんですが。
もっと丁寧に、じっくり作らなきゃ。
いかんいかん。

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2006年4月 7日 (金曜日)

026:垂(秋野道子)

垂れか塩この迷いにはみっしりと喜びがあり決めかねている

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2006年4月 4日 (火曜日)

清水博子さん

まず作品を読んでから作家に出会うというのが普通だったのに、
今回は逆でした。かれこれ4年前に下北沢のカルチャーセンター
のアルゼンチンタンゴダンスの教室で何度か会った作家の作品を
2冊読みました。いずれも集英社文庫です。
『街の座標』『処方箋』
そして、今年も、『Vanity』で幾度目かの
芥川賞候補に上がっておられたんですね。
お名前を憶えていなかったため気づきませんでした。
ダンス仲間のお一人と電話している最中に思い出したわけです。

読後感は複雑です。一気に読んで疲れました。でも満足しました。
今月のひとの第一段落にご本人の弁があります。
そのとおりだな、そうかもしれないと感じます。
「下品」という言葉の意味について考えてみたりもしました。
いずれにせよ、ようやく清水博子さんという作家に触れた
ことになります。それにしても、初めて読む、摩訶不思議な
文章でした。

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2006年4月 3日 (月曜日)

025:とんぼ(秋野道子)

喪の色はあの世とこの世いききするオハグロトンボ真似たんだろう

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024:牛乳(秋野道子)

ガラス越しガーゼの服にくるまれて牛乳色のケーキは眠る

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023:結(秋野道子)

貝の口結びを作り後ろへと回す左右が逆の私も

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022:レントゲン(秋野道子)

レントゲン写真に浮かぶ病巣を見ている父を見ている私

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021:美(秋野道子)

「美しき天然」またはジンタッタ流れて象は芸をしている

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