塔08年3月号掲載歌
<若葉集> 入会一年目の会員欄 真中朋久氏 選
・今何が見えているかとケイタイの操り方を家電(いえでん)に言う
・ケイタイの呼出音に出てみれば父母の語らう声のみ聴こえ
・読点も句点もなくてひらがなの横並びするははのめえるよ
・すき焼きの鍋三つから湯気の立つ座敷は遠い正月二日
選歌後記
・ケイタイの呼出音に出てみれば父母の語らう声のみ聴こえ
操作に迷いながらとりあえず電話がつながってしまった。
「ひらがなの横並び」とともに、活きいきと場面を切り取る。
私の好みでは結句は「聴こゆ」と終止形にしたい。
言いさしは、効果的な場合もあるけれど、
不安定で気障な感じにもなりがち。
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