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2008年3月

2008年3月18日 (火曜日)

私の好きな塔短歌0803<若葉集>真中朋久氏 選より

[敬称略]
・そこだけがくらがりになる中学生男子のおぼれるようなわらい声(上澄 眠)

・沈家門(シェンジアメン)の夜の屋台の賑はひに酔ひても醒めて聴く海潮音(畑 東秋)

・びろーどの豆割れて咲く枇杷の花薄黄の花の皆下を向く(相本絢子)

・冬の夜のアクアショップの一画に煌々として異国の蜥蜴(石井光子)

・落ち花のプロメリア一輪ひろひ上げ青年はそつと香りたしかむ(奥貫洋子)

・「握り飯あるぞ」の声に駆け寄れば陳列ケースにおから捏(つく)ねて(小山惇男)

・海原を漂う瓶の孤独さえ思わせる雨 私は一人だ(鈴木 聞)

・十五日に出して十六日に死にし母よりの年賀状元旦に来ぬ(田口朝子)

・山峡の線路の傍(わき)に墓四つ小さくまろき石乗せるあり(長谷仁子)

・夕暮れに落ち葉を踏みて歩むとき森はしずかに耳そばだてる(中村健治)

・青春に躓(つまず)かせたと思う子と世間話でただ帰る道(新倉由美子)

・栄養も老廃物も量られてチューブに頼る媼の暮らし(村木幸子)

・ただいまの声なく家に上がり来し子のまなざしに灯はなくて(吉沢ゆう子)

・路地裏に少女のピアフはフォルテシモ マイクなどなく名前などなく(今井由美子)

・エンドロール終(つい)までくだりて席を立つかなりガタンと戻る日常(宇梶晶子)

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2008年3月17日 (月曜日)

近況いろいろ

▼昨年秋より参加している「高齢者PC・ネット活用支援
シニアサポーター養成講座」の実習終了。修了式近し。

▼玄米を主食とする、いわゆるマクロビオティックに夢中。
白和えベース、大豆の柔らかくしたもの、ひじきのもどしたもの、
糠漬けなどを常備する日々。

▼Diego&Angelinaによる特別レッスンを受ける。もう一回参加予定。
Diegoより皆へ、「踊って♪ここは学校じゃない」とコメントあり。

▼下高井戸シネマにて「タロットカード殺人事件」を観る。
ウディ・アレン健在なり。

▼つくしを求め、京王多摩川から和泉多摩川まで歩く。
さらに下流の中洲にある狛江みずべの楽校(がっこう)
へ案内されるも、つくしは見つからず。

▼大江戸線、勝どき駅近くの第一生命ホールにて、
大阪ハインリッヒ・シュッツ室内合唱団の第14回
東京定期公演を聴く。カウンターテナーの響き妙なり。

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2008年3月16日 (日曜日)

塔08年3月号掲載歌

<若葉集> 入会一年目の会員欄 真中朋久氏 選

・今何が見えているかとケイタイの操り方を家電(いえでん)に言う

・ケイタイの呼出音に出てみれば父母の語らう声のみ聴こえ

・読点も句点もなくてひらがなの横並びするははのめえるよ

・すき焼きの鍋三つから湯気の立つ座敷は遠い正月二日

選歌後記

・ケイタイの呼出音に出てみれば父母の語らう声のみ聴こえ

 操作に迷いながらとりあえず電話がつながってしまった。
「ひらがなの横並び」とともに、活きいきと場面を切り取る。
私の好みでは結句は「聴こゆ」と終止形にしたい。
言いさしは、効果的な場合もあるけれど、
不安定で気障な感じにもなりがち。

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2008年3月 5日 (水曜日)

CHOCORUA

『平熱ボタン』に続いて、
Chocorua 9号も届いています。
詩人の藤富保男さんによる『平熱ボタン』のPRには、

平熱なのである。
静淑に自己を描出している。

という文章も含まれています。
Chocorua9_2
掲載されている3首のうち、私の一番のお気に入りを1首。

・好きな花 伝えておけばよかったな 春を待ってるふりもできるし 伊勢谷小枝子

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