塔08年4月号掲載歌
<若葉集> 入会一年目の会員欄 三井 修氏 選
・大皿へ箸の届かぬ人の分とり分ける人とり分けぬ人
・交換のプレゼントにはエプロンときゅきゅっと拭いた蜜入林檎
・庭用の置物なれど下駄箱の上へ小鳥を抱えた天使
・無心せしオーナメントのエンジェルはトイレの壁に弦かき鳴らす
・ラメ入りのヒールの靴は玄関に四日ほど居て札幌へ飛ぶ
二首目は、選歌後記に取り上げていただきました。
ありがとうございます。
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コメント
さすがにプロが選んだ作品ですね。
「きゅきゅっと拭いた蜜入林檎」
りんごの色。磨いた艶。そして音。
イメージがくっきりと浮かびます。
投稿: のぼ | 2008年4月15日 (火曜日) 午後 09時23分
のぼさん、ありがとうございます。
三井修氏による選歌後記を転載しますね。
「きゅきゅっと」というオノマトペがとても生きている。
「蜜入林檎」という具体もいいと思う。
個人的には「エプロンと」ではなく
「エプロンで」でも面白いと思う。
投稿: あきの | 2008年4月16日 (水曜日) 午前 10時05分