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2008年4月14日 (月曜日)

塔08年4月号掲載歌

<若葉集> 入会一年目の会員欄 三井 修氏 選

・大皿へ箸の届かぬ人の分とり分ける人とり分けぬ人

・交換のプレゼントにはエプロンときゅきゅっと拭いた蜜入林檎

・庭用の置物なれど下駄箱の上へ小鳥を抱えた天使

・無心せしオーナメントのエンジェルはトイレの壁に弦かき鳴らす

・ラメ入りのヒールの靴は玄関に四日ほど居て札幌へ飛ぶ


二首目は、選歌後記に取り上げていただきました。
ありがとうございます。

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『塔』」カテゴリの記事

コメント

さすがにプロが選んだ作品ですね。

「きゅきゅっと拭いた蜜入林檎」

りんごの色。磨いた艶。そして音。
イメージがくっきりと浮かびます。

投稿: のぼ | 2008年4月15日 (火曜日) 午後 09時23分

のぼさん、ありがとうございます。

三井修氏による選歌後記を転載しますね。

「きゅきゅっと」というオノマトペがとても生きている。
「蜜入林檎」という具体もいいと思う。
個人的には「エプロンと」ではなく
「エプロンで」でも面白いと思う。

投稿: あきの | 2008年4月16日 (水曜日) 午前 10時05分

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