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2008年5月

2008年5月22日 (木曜日)

私の好きな塔短歌0805<若葉集>黒住 嘉輝氏 選より

[敬称略]
・過去(すぎゆき)の一つを抱き綿雪の中を歩めばかすかな匂い(星野綾香)

・わが好きなワインレッドの帯地なり姿見掛けに作らむと決む(谷口かず子)

・わが無頼ゆるし給える母の死に娘はわたしの無頼を疎む(角谷絵鈴)

・昨日まで煮たきの香もれ来し家更地となりぬ「道路予定地」(西田美智子)

・暗き日々に火点す思い雑煮椀大きく赤きを使い始めぬ(橋本水津子)

・うつむきしままに指環を回しいるむかいの人のまつげの長し(安藤悦子)

・ふつくらと手鞠のような雀来る石釜工房のパン屋のベンチ(石井光子)

・みどりごの歩き始めはぽてぽてと ゆけるとこまでぽてぽてぽてと(宇梶晶子)

・緊張の極みなるらし盲導犬尾を高々と振りつつ進む(奥貫洋子)

・音もなく静かに雪に消えてった合鍵それは君に似ている(鈴木 聞)

・独り居の余り物だと書き添えて四季折々の母の小包み(外輪清孝)

・川沿いの店を廻れば雪の舞う中あでやかな赤かぶら漬(谷口公一)

・無愛想な媼の家の玄関でWELCOMEとうボード揺れおり(中山悦子)

・明かき灯に炬燵のみかん輝かせ父母は待ちゐきわが里帰り(山室樹林)

・音立てて換気扇から流れ込む北風聞きつつシチューを煮込む(龍田裕子)

・よく笑う夢でありしよこの一日(ひとひ)やわらかき心とどめておかむ(白石瑞紀)

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2008年5月16日 (金曜日)

塔08年5月号掲載歌

<若葉集> 入会一年目の会員欄 黒住 嘉輝氏 選

眼底の検査終えたる街は今露出過剰の写真のごとし

・眼底の検査終え来し街は今露出過剰の写真見るごと

・表具屋はガーデンロカに上書きをされて消えたり池も金魚も

緑色したスティックのメモリーは吾のオレンジへ流れて溜まる

・緑色のスティックのメモリーオレンジの中へ流れて溜まる

あたたまりたるを検索していしが導かれたり方大の歌

・あたたまりたるを検索しておれば導かれたり方大の歌

うーむ。4首のうち3首は、添削していただいておりますね。
文語の使い方が分かっていない訳ですよ。
申し訳なく、有り難く......。

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2008年5月13日 (火曜日)

目に青葉

「塔」に入会して、あと3か月で1年になるらしく、
今月郵送する詠草は、若葉集でなく「その2」
となり、宛先も変わるという葉書を受け取りました。
うーん。いつものことながら、短歌が出来ていない......。

一昨日、ぜんぶ、フィデルのせいを観ました。
例によって例のごとく下高井戸シネマです。
9歳のアンナに感情移入して、スッキリ。

あ、連休中には、三軒茶屋のシアター・トラムでの
コーラスを終え、初めての赤坂サカスにて
吉田兄弟の三味線を聴きました。

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