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2008年7月

2008年7月19日 (土曜日)

私の好きな塔短歌0807<若葉集>三井 修氏 選より

塔誌2008年7月号より転載させていただいた下記の短歌に数箇所ミスがありました。
訂正してお詫び申し上げます。尚、「私の好きな塔短歌」は、今回で終わりと致します。


[敬称略]
・白瓶(しらがめ)にまさりて白く匂ひ立つプルメリアわれに真向ふ<ハワイ>(奥貫洋子)

・父といふ重石失ひいまさらに家族でありし歳月を思ふ(櫻井ふさ)

・四月から介護の日々が待つ人とビタミンカラーのサラダ分け合う(白石瑞紀)

・春の雨滲みたる土に陽の差して侘助ひとつ白く耀よう(相澤豊子)

・死者送る病院の裏道狭けれど不便をいう人誰一人なし(石飛誠一)

・干しわかめ春の日向にくすくすと笑ひあふごと小さく揺れをり(江原幹子)

・明けやらぬ空気をきつて響かせるちさき雀の高らかな歌(加藤 紀)

・庭土を指もて掘れば早緑の光眩しきラッパ水仙(久保田千尋)

・停留所すこし手前で手を振れば故郷のバスはどうぞと止まる(外輪清孝)

・昼下がり酒屋の前の雪だるま目鼻落ちても万才しおり(橋本水津子)

・初めての深川丼つくらむと春浅き朝浅蜊煮てをり(はまさきひろし)

・受話器越しわずかに混じる雨音で君と私の世界がつながる(鈴木 聞)

・白き額伏せて物言う女あらば来て風聴かむ半夏生咲く(水橋あかり)

・球根植えしグラジオラスの一画にグラジオラスと名札を立てる(山村綾子)

・微熱持つおみなを映す鏡台の心臓部にはさくらの香水(吉澤ゆう子)080716

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2008年7月13日 (日曜日)

塔08年7月号掲載歌

<若葉集> 入会一年目の会員欄 三井 修氏 選

・お精(しょう)抜きの読経に双手合わすとき我が身を巡る風の弾力

・なぜかしら三人姉妹の長女なり正法寺とう寺へ分け入る

・父母(ちちはは)や妹と食む鶴岡の夕餉のウルイしょうがの効きし

・父母の亡きあとなれどわたくしが祭祀継承権となるも

・しずるほどの化粧の水は跡かたもなく何事もなく深みへと

001_2
わが家の土鍋池です。

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2008年7月 6日 (日曜日)

歌集喫茶うたたね

昨日は、京王線の車窓から、大きな温度計が35度を表示しているのを
眺めながら明大前へ。井の頭線で渋谷に到着。午後四時からloftwork Ground
での、「歌集喫茶うたたね」のトークイベントに立ち寄りました。
天野慶さんのblog
てこなさんのblog

てこなさんは、ブログ上でお姿をいつも拝見していたので、
すぐに分かりました。そう、細身にピンク系のワンピースを纏い、
やさしいメゾソプラノでゆっくりと語る、妖精みたいな方でした。

天野慶さんは、NHKのラジオ番組、「こんな夜には~土曜の夜はケータイ短歌」
にて一首選んでいただいたことがありました。アルトよりのメゾソプラノで、
こちらは、きりりとした語り口です。青いスタンドカラーのブラウスに、
白いレーシーなスカートといういでたちでした。

思ったのは、お二人とも穏やかな語り口ながら、内に、揺るぎのない、
強靭な魂を秘めた女性たちだなということです。立ち寄ってみて良かった!

てこなさんから頂いた葉書をアップしてみますね。
Mitsuami_tekona

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2008年7月 3日 (木曜日)

高田延彦さんのカレー

食彩浪漫を観てこしらえた、今日で二度目のカレーです。
静かに美味しいです。しいたけの香りがプーンとして。
高校生だったころ、比叡山の合宿所で出された精進カレーは、
お肉の代わりにしいたけが入っていました。
あれを思い出すんですよね。
わが家の場合、たまねぎはやっぱり炒めております。
本日は鶏肉を使いました。

皆様、是非、お試しあれ!

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2008年7月 2日 (水曜日)

グリザベラ

先週の土曜日、五反田にあるキャッツ・シアターにて
キャッツを初めて観ました。
その娘と共にリピーターである妹と。
正面の、前から三番目という席でした。
猫の大きいこと!!歌舞伎メイク??などと思いつつ、
だんだんに、久方ぶりのミュージカルに引き込まれ、
グリザベラ(奥田久美子)の歌うメモリーに酔い、
握手までしてしまいました。
グリザベラっていうのは、昔、娼婦としてならした
年老いた猫さんなのです。
ブラボー♪

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