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2008年9月

2008年9月14日 (日曜日)

塔08年9月号掲載歌

<作品2> 吉川宏志氏 選

・麻いわく体は命のお旅所 梨木香歩作からくりからくさ

・魂は今は吾の身に滞在し吾の亡き後は旅に出るらし

・ドクダミの十字の苞はこんなにも黙して白い「白い追憶」

・無人ゆえ初夏ばかり透けている四角柱した硝子の小部屋

・一緒には決して使わぬベランダの香菜タイム金蓮花の葉

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2008年9月 6日 (土曜日)

木の花

さてと、話は変わります。京都の実家のすぐ近くに、母の実家があります。
祖父母の亡くなった後、長女である伯母(母は次女)が
一人で住んでいます。

泰山木父の威厳を遺し咲く

この句を、下高井戸の書店に置かれている雑誌に見つけ、
母に確かめてみたところ、最近、植木屋さんに伐採して
もらったとのことでした。泰山木と言えば、マグノリアです。
え?「マグノリア」という映画は覚えてますけれど、
祖父の家にそんな木があったなんて。

伯母にも電話を入れました。
泰山木、栗、椋、桜。桜と椋も、落ち葉がご近所へ落ちるのを
掃除することができないからと、枝を切り落とす作業を
お願いしたようです。椋にいた毛虫に、植木屋さんの一人が
刺され、中断したのだとか。
木も大きくなると管理が難しくなるのですね。ふー。

覚えているのは栗の木があったことくらいです。
毬栗が沢山落ちていましたから。

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睡蓮、ライラック

一昨日、下高井戸シネマにてラフマニノフ ある愛の調べ
を観ました。

ストーリーに付いたり離れたりしながら登場する二つの植物が印象的でした。
広い広い、睡蓮の池。そこかしこに咲いているライラックの花。
くりかえし、舐めるように映し出されていました。
ライラック、リラの花は、娘を訪ねた札幌にて、初めて親しんだ花です。
こちらです。

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