塔08年9月号掲載歌
<作品2> 吉川宏志氏 選
・麻いわく体は命のお旅所 梨木香歩作からくりからくさ
・魂は今は吾の身に滞在し吾の亡き後は旅に出るらし
・ドクダミの十字の苞はこんなにも黙して白い「白い追憶」
・無人ゆえ初夏ばかり透けている四角柱した硝子の小部屋
・一緒には決して使わぬベランダの香菜タイム金蓮花の葉
<作品2> 吉川宏志氏 選
・麻いわく体は命のお旅所 梨木香歩作からくりからくさ
・魂は今は吾の身に滞在し吾の亡き後は旅に出るらし
・ドクダミの十字の苞はこんなにも黙して白い「白い追憶」
・無人ゆえ初夏ばかり透けている四角柱した硝子の小部屋
・一緒には決して使わぬベランダの香菜タイム金蓮花の葉
さてと、話は変わります。京都の実家のすぐ近くに、母の実家があります。
祖父母の亡くなった後、長女である伯母(母は次女)が
一人で住んでいます。
泰山木父の威厳を遺し咲く
この句を、下高井戸の書店に置かれている雑誌に見つけ、
母に確かめてみたところ、最近、植木屋さんに伐採して
もらったとのことでした。泰山木と言えば、マグノリアです。
え?「マグノリア」という映画は覚えてますけれど、
祖父の家にそんな木があったなんて。
伯母にも電話を入れました。
泰山木、栗、椋、桜。桜と椋も、落ち葉がご近所へ落ちるのを
掃除することができないからと、枝を切り落とす作業を
お願いしたようです。椋にいた毛虫に、植木屋さんの一人が
刺され、中断したのだとか。
木も大きくなると管理が難しくなるのですね。ふー。
覚えているのは栗の木があったことくらいです。
毬栗が沢山落ちていましたから。
一昨日、下高井戸シネマにてラフマニノフ ある愛の調べ
を観ました。
ストーリーに付いたり離れたりしながら登場する二つの植物が印象的でした。
広い広い、睡蓮の池。そこかしこに咲いているライラックの花。
くりかえし、舐めるように映し出されていました。
ライラック、リラの花は、娘を訪ねた札幌にて、初めて親しんだ花です。
こちらです。
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