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2009年2月17日 (火曜日)

塔09年2月号掲載歌

<作品2> 吉川宏志氏 選

・時として石化あるいは結晶化したる私を見つめる私

・先生の魔法瓶割り固まりぬ池に漂うボートの上に

・すみません等口にする大人とて時に黙する相手によりて

・強き雨に貝塚伊吹は打たれつつ樟脳の香を我へ伝えぬ

・引き出しに金具の付きて半月をそろそろ引けば巻尺その他

・売主は琴の師匠と知らさるる今はホームにおられるそうな

[12月号 黒住嘉輝選歌欄評 山内頌子氏] にて

・開いてはならぬと言われし窓の内眼をこらしおりアリババの町

を取り上げていただきました。

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