塔09年3月号掲載歌
<作品2> 花山多佳子氏 選
・平らかなデスマスクなりマゴチとう魚(うお)の命を汁にいただく
・オルガンの音(ね)は先生の坐りたる椅子のひしゃげる音(ね)にすりかわる
・息を吐くように鳴る音はあたたかしペダル踏み踏みパフパフパフと
・歌舞伎町に翁しゃがみて右手よりワルツの指揮の繰りだされおり
・シャッポとはフランス語なりカマルグの荒地に拾い少年の言う
[1月号 小林幸子選歌欄評 ほうり真子氏] にて
・吾の狭き額の真中をピシと打つカナブンのため片足を着く
を取り上げていただきました。
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