塔09年9月号掲載歌
<作品2>真中朋久氏 選
・月見草のほとりに海のある町に生まれなかった弟のおり
・野良犬の骸や欠けたヒトデまで月の光は滴り触れる
・枕辺のリュックサックに忍ばせし都こんぶとバナナ一本
・ブランコの枠のみ残る公園に歓声は無くポピーの揺れる
・さとがえりせし娘らは金属の大きな鳥の胎内へ行く
・焦点をスノードロップからツグミへと移したり指先をもて
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