塔2010年5月号掲載歌
<作品2>真中朋久氏 選
・客として沈黙しつつ海沿いを循環しないバスに揺られる
・このバスに十九世紀のソロモスや弦楽生は乗り合わせない
・入眠の儀式のごとくくり返し読む北欧の推理小説
・英国のホームズを経てスウェーデンのヴァランダーへと辿り着きたり
・その父は秋の日没ばかり描(か)くライチョウのいるいないを違え
・横向きにますぐに伸びし親知らず明日の午後には我を離れる
英国の、は選歌後記にてコメントをいただきました。
[3月号 池本一郎選歌欄評 土肥朋子氏] にて
・だまし絵の如き家屋の消え失せて更地というは案外せまし
を取り上げていただきました。
ありがとうございます。
以上
6月、7月は、身辺が賑わいそうなので、
ブログの更新はお休みすることになりそうです。
静かな日々に戻れたら、また。
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