塔2011年11月号掲載歌≪2012年1月号補遺≫
〈作品2〉吉川 宏志氏 選
・父母を置きてそろそろ去る庭の翡翠色せし糸とんぼかな
・琵琶湖とう水瓶に寄る夏の日の祖父の手になる酢の物すずし
・薄片となりし西瓜の白き肉にあかねさす赤はつか残れり
・ラジオより落合けいこ氏語るゆえ味噌つけて食む胡瓜まるごと
・わが前をはだけなくとも良いという聴診器なり福音ならむ
| 固定リンク
「『塔』」カテゴリの記事
- 塔2017年10月号~8月号掲載歌(2018.02.10)
- 塔2017年7月号~5月号掲載歌(2017.07.25)
- 塔2017年4月号~2016年12月号掲載歌(2017.07.25)
- 塔2016年11月号掲載歌(2016.11.26)
- 塔2016年8~5月号掲載歌(2016.09.14)
この記事へのコメントは終了しました。
コメント