塔2012年11月号掲載歌
〈作品2〉三井 修氏 選
・接骨院までの角には天を突くイチョウの二本青々と立つ
・蒸し暑き身と心もて摘みきたるミントのお茶の沁み通りゆく
・高層の瀟洒な団地となる前はレモンたわわな木の二本あり
・猛暑日の夜ともなればベランダに閉じて眠れる洗濯ばさみ
・肌色の麻を巻かれし大ケヤキもの言いたげに腕(かいな)を伸ばす
九月号 山下 洋選歌欄評 にて
落合けい子氏に
・ヒロインは天秤棒の両端の満ちたる桶をなだめつつ行く
を取り上げていただきました。
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