塔2013年3月号掲載歌
〈作品2〉三井 修氏 選
・膝までの青木に小さき蜻蛉おり我と語らう一周忌なり
・お父さんと問えば頭を縦に振る黒きぼかしの羽を休めて
・玄関の中を巡りて引き返し青木の枝に静まる蜻蛉
・引き出しのレールの下にひっそりと丸く編まれし鍋敷の居り
・わたくしは何者ならむ柿は柿色して熟すいつのまにやら
・シルエットとして止まりて飛びたちぬ逢う魔が時の群れの雀は
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