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2014年12月19日 (金曜日)

塔2014年11、12月号掲載歌

塔2014年11、12月号掲載歌

<作品2>池本 一郎氏選 11月号

・わたくしの母なら胃ろうはやりません主治医の言いて七夕の過ぐ

・病院の休憩室に置きざりのミステリー読む『街』半ばなり

・老い母と息子二人の選びたる胃ろうの道に黙すほかなし

・気の重い集いの前に滑り込む茶房にジャズのピアノたゆとう

・とろとろのロールキャベツのその店は姪と叔母にて営まれおり

<作品2>吉川 宏志氏選 12月号

・金曜の獣医の嘆く「家の猫も懐いてくれぬ」猫の毛の飛ぶ

・夢に見る街の通りはいつきても辿りつけない道ばかりなり

・東西の部屋らを仕切るドアは今閉めたあとからふわりとひらく

・寝る前に閉じし境界抜け猫は私の部屋のドアを叩くよ

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